赤津加今昔

終戦の時点で、ほぼ焼け野原となった秋葉原の街が懸命に復興を遂げる中、昭和29年4月に産声を上げた赤津加。
「やっちゃ場」と呼ばれた青果市場(東京都中央卸売市場神田分場)の仲買人や、神田明神の参拝客に親しまれてきました。

高度経済成長、電気街の発展、バブルの動乱を経ても、お客様を大切にする姿勢を変えることなく、昨今のビル街の建設ラッシュや、つくばエクスプレスの開通、文化発信地として姿を変える秋葉原の街の変遷を見守ってきました。

コの字型のカウンターをお客様が囲み、目の前で温められた熱燗を振る舞う昔ながらのスタイルが愛されたのか、変わらぬ店構えのまま、おかげさまで創業から60年を数えることができました。


2代目赤塚順子の孫となる現在の店主、寺谷光雄が大切にしていること。

それは、お客様が「ホッとする」「落ち着く」という昔ながらの安心感の上に、独自の工夫を加えていくことです。

30年以上前から続く人気メニューの「鶏もつ煮込み」などは残したまま、自ら築地市場に通い、季節の新鮮な素材を仕入れて、でき得る限り素材自体を活かした日替わりメニューも毎日10品程ご提供し続けています。

最近は、ご年配のお客様や、地元の会社勤めのお客様に混じって、若い女性や海外からのお客様も増えてきました。

古き良き昭和の香りの残る店内で、お酒と肴、歴史も味わいながら会話を楽しんでいただけますと幸いです。

上司に連れてこられた20代、30代のお客様が、10年後も20年後も安心して通い続けられるようなお店をこれからもずっと残していきたいと思っています。